STORY
未来をつくる介護
なぜ東大生が介護業界を選んだのか。
そして、どんな未来を描いているのか。
01PROLOGUE
「東大生がなぜ介護業界に?」
マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、三井物産。財務省や経済産業省。AI開発のスタートアップに、研究開発型のベンチャー。これが東京大学だと言わんばかりのキャリアが並ぶ中で、私は介護という道を選びました。
02JOURNEY
創業までの道のり
幼少期
香港4年、シンガポール7年
10年以上を海外で過ごす。帰国時には日本社会への適応に苦しみ、「日本を生きる人が今より明るい20年後を描ける環境をつくりたい」という原体験を持つ。
東京大学
エリート意識との葛藤
社会心理学を専攻。周囲がコンサルや投資銀行へ進む中、ラーメン屋で気づく。「この店も誰かの起業で成り立っている」。起業への関心が芽生え始める。
起業期
人生最大のうつ
自分が取り組む必要性がわからない。エリート意識に苛まれる日々。しかし次第に「自分にできること」(エフェクチュエーション)に気づき始める。
転機
祖業との出会い
とあるきっかけで介護の現場に関わる。エリート意識から解放された瞬間。目の前の人を笑顔にさせることが仕事だと知る。一方でマクロでは人口動態、社会保障、M&Aの加速が進んでいた。
2023年4月
EEFULホールディングス創業
自分が一番やりたいかといえば違った。しかし誰かがやる必要がある産業だった。誰ができるのか、やるべきなのかといえば自分だった。覚悟を決めて創業。
自分が一番やりたいかといえば違った。誰かがやる必要がある産業ではあった。誰ができるのか、やるべきなのかといえば自分だった。
03REALITY
日本の未来を決める 「高齢社会」という現実
2040年、日本の高齢化率は35%を超えます。「高齢化が悪い」のではなく、少子化と高齢化が同時進行する二重苦構造こそが問題です。しかし危機は同時に産業再編のチャンスでもあります。
- 35%
- 2040年の高齢化率
- 3%
- 介護事業の平均営業利益率
- 8万円
- 全産業平均との給与差
- 25年
- 介護保険制度の歪み
04GENBA
介護現場のリアル

光の側面
間違いなく目の前の人の役に立っている実感
人生の諸先輩方から多くのことを学べる
なんだかんだ、楽しい部分もある
「ありがとう」の言葉が直接届く仕事
影の側面
黒字が出にくい料金体系、平均営業利益率3%前後
「人を見たいのに書類を見ている時間の方が長い」
10年働いても手取りが大きく伸びにくい現実
昇格 = 管理書類が倍増するキャリアパスの不透明さ
最前線で介護を担う人たちが「感謝が支えになる」だけでなく、「生活も未来もここで築ける」と実感できる環境を整えなければ、どれほど制度を改正しても現場の持続性は確保できません。これが、私たちがテクノロジーで介護を変えようとする理由です。
05WORLD
世界に学ぶ、日本を活かす
日本は「世界一の超高齢社会」です。高齢者も豊かな生活ができる環境を用意できているのか。海外では既に多くの取り組みが進んでいます。
- デンマーク
- 地域密着型の在宅ケア先進国。ヘルパーが地域を巡回し、高齢者の自立を支援するBuurtzorgモデル。
- アメリカ
- CCRCの本場。大規模施設でアクティブシニアから要介護者まで一貫したケアを提供。
- 日本の可能性
- 既存の生活インフラ密度の高さを活かした在宅型CCRCC。ソフトサービスによる新しい高齢社会モデル。
06CCRCC
CCRCCという “未来都市”の構想
CCRCC(Continuing Care Retirement Communal City)とは、新しい施設をつくるのではなく、在宅で高齢者が住みやすいようにソフトサービスを提供するコンセプトです。介護だけではなく高齢者のコミュニティや、買い物や移動などの生活支援領域も含まれます。
- 切れ目のないケア
- 定期巡回・訪問看護・訪問介護・居宅介護・通所介護をワンストップで提供。切れ目のないケアネットワーク。
- コミュニティサロン
- 75-85歳の準富裕層向けコミュニティサロン。趣味・学び・交流を通じて健康寿命を延伸。
- 生活支援インフラ
- 買い物代行・食事配達・移動支援など、在宅生活を豊かにするソフトサービスのインフラ。
01
02
03

CCRCCが活きる場所
CCRCCが本領を発揮するのは、田舎のような自然発生的な助け合いがある地域ではなく、「ニュータウンやベッドタウンのようにコミュニティが希薄になりがちな住宅地」です。かつては都市部への通勤拠点として開発され、いまは高齢化と世代交代が進み、住民同士のつながりが薄れている地域。既存のスーパーやクリニック、薬局といった生活インフラを活用しながら、ソフトサービスを段階的に組み込んでいきます。
07AI
AIは「バリアフリーなIT」
私たちはAIを「バリアフリーなIT」と定義しています。今までのように「どこに何があるか」を考える必要はありません。
- 話しかければ、届く
- AIに「日報を書きたい」と聞けば、日報システムが立ち上がる。「○○さんの昨日のバイタルを教えて」と聞けば、情報が取得できる。そんな新しい時代のテクノロジー。
- 内製で、現場と直結
- 自社AIモデル「AIGO」を開発。Vibe Codingを駆使して週に1つのSaaSを開発中。CRM、BI、日次決算、すべてを内製化し現場と直結。
082040
2040年、私たちは どう生きるか
少子高齢化は本来ネガティブに語られがちですが、日本が具体的な解を打ち出せれば、それは世界中の高齢化社会が再現しうる「希望のプロトタイプ」になります。科学的介護データベースや要介護度改善加算に関する日本発の論文は、すでに欧州老年医学会誌や米国公衆衛生学会誌で高被引用論文として取り上げられています。

- 世代を超えた共創
- シニアが若者のメンターとなり、経験と知識を次世代に受け継ぐ。世代間の壁を取り払い、共に学び合う社会。
- コミュニティの再生
- ニュータウンに活気を取り戻す。高齢者サロンを起点に、多世代が交わるコミュニティの新しいかたち。
- 「成長する老い」
- 老いを衰退ではなく成長と捉え直す。自助・互助・共助・公助を再定義し、高齢社会を社会資本に変える。
- 世界への発信
- 日本の課題解決モデルを世界へ。「課題先進国」から「課題解決先進国」へのパラダイムシフト。
高齢社会をネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかは、人それぞれでしょう。しかしながら、ネガティブに捉えても未来はありません。今私たちが取り組むべきは、この状況を社会資本に変えること。つまりは「成長する老い」を実装すること。
EEFULは、その先頭に立ちます。
